インドの見識
2008年 08月 20日
その中にあって、インドがその流れに抗するかのような独自の道を歩んでいるという記事が注目を惹きました。新聞(朝日2008年8月13日)によりますと、中国の隣国である大国インドは、グローバル経済では主役級に躍り出たものの、オリンピックの舞台ではなんとも影がうすく、今回も、インドは金が一個のみにとどまっています。
そして、この点について、在中国インド大使館の幹部は、「わが国には選手を商品に、スポーツをビジネスとする米国式資本主義もないし、他方では中国のように優秀選手を武器とし、国威発揚を目指す社会主義の発想もない」と語ったとのことです。
しかし一方、中国側からみますと、「インドのスポーツ振興関係予算は中国の8分の1以下であり、プロ化が遅れて優秀な成績を上げても収入に結びつかないので、競技選手を目指す青少年はなかなか生れないだろう」ともいわれているのです。
私自身は、インドの見識を評価したいところですが、オリンピックはどうあるべきなのか、果して日本はどうすべきなのか、考えさせられる問題です。

