101歳の誕生日
2008年 08月 19日
今年の8月19日は、101歳の誕生日に当たります。無事に1年を経過して,またひとつ長寿の更新となったことを、まずは喜びたいと思います。
実は、8月の始めころ、一時容態が悪化し、食べ物も水分も口を通らず、点滴の連続という緊急事態が発生し、この暑い夏を越すのは難しいのではないかという医師の判断もあって、心配していたのですが、結果的には、これまでにも見られたように、しばらくすると、また元の状態にまで挽回して安定するという経過が、今回も見られました。その「底力」には驚かされます。
昨年以来、意識はかなり混濁して、人の見分けがつかなくなり、ものも言わなくなりましたが、しかし、不思議なことにスタフとは意思疎通ができるといわれ、意識的に目を開いたり、無理に食物や飲み物を口にもっていっても、嫌なときはかたく口を閉ざし、意思表示はできる状態です。ものは言わないが、意識は保たれているのはないかというのがスタフの方々の考え方で、そのコミュニケーションの努力には頭が下がるものがあります。
また、半身不随になって車椅子でもなかなか体の安定は難しいのですが、右手はよく動き、またその力はまだしっかりしたもので、往年の体力の強さを感じ取ることができます。
今日も、特養ホームでは、午後からささやかな誕生祝いの会を開いて下さることになっていますので、私もケーキを持って行くことにしていますが、おばあちゃんの好きな「たこ焼き」も準備して下さると聞きました。親切なスタフに囲まれて、娘(亡妻)の分も生きてほしいと念願するのみです。


