びわ湖一周
2008年 08月 03日
余呉駅は、田んぼの中の一軒家という感じですが、最近では、余呉湖での魚釣りをはじめ、近隣の登山客の姿も見られ、今年も真夏の中を訪れるグループと出会いました。これで、温泉でも掘り当てればというのが地元の活性化の願いのようですが、肝心の余呉町は人口が減少しつつあり、商店街もさびれ、空家が目立つという典型的な過疎化が進んでいるのは淋しい現象です。余呉小学校も閉校になったとのことです。
ただし、交通の便は一挙に良くなり、京都から新快速で一時間半で余呉まで着くことができます。昔は、必ず米原で北陸線に乗り換えなければならず、冬は雪で汽車が遅れることもしばしばありました。しかし、今から思えば、ゆっくりと走る蒸気機関車の汽笛がなつかしく、それが静かな田園風景とも調和していたように思われるのです。
その余呉も、今では日中は真夏の暑さですが、朝晩の涼しさは想像以上に快適で、京都や大津が朝から晩まで暑いのと比較して、うらやましく感じました。都会では、コンクリートが熱せられて、朝晩の涼しさが奪われてしまい、クーラーでは自然の涼しさに代えられません。

