「刑事法学の動き」研究会
2008年 06月 17日
発足の記事は、法律時報41巻1号(1969年1月号)に出ており、そこには、「発足にあたって」という研究会の趣旨の説明とともに、発足時のメンバー22名の名が挙がっています。関東の学者が最も多く、関西からは5名です(大谷実、鈴木茂嗣、中義勝、中山研一、光藤景皎)。そして、紹介した文献と批評は、その都度、法律時報誌に掲載されていったのです。
この研究会のその後の経過には、まだ不明確なところもありますが、1985年(昭和60年)頃まで十数年間続いていたことは確かです。その後、東京では、1987年(昭和62年)から、次の若い世代の研究会(「現代刑事法学の視点」)が同様の趣旨で10年間ほど続いたようです。
一方、関西では、すでに1970年(昭和45年)頃から、「刑事法学の動き」が判例研究会に引き続き、ほとんど毎月開催されるようになり、実はこれが現在まで続いているのです(毎月第4土曜日午後5-8時)。私自身は、最初の発足時から現在まで参加しています。
それにしても、最初のメンバーの22名のうち、とくに熱心だった吉川経夫先生をはじめ、3分の1にも当たる7名がすでに物故者となられたのは、淋しいかぎりです。

