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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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「刑事法学の動き」研究会

 法律時報編集部から、創刊1000号の記念号の中に、各専門分野の研究会の歴史と現状を紹介したいので、私には「刑事法学の動き」研究会のことを書いてほしいとの依頼を受けました。ところが、研究会の発足が1968年(昭和44年)12月という古い時代に当たり、当時の記憶もおぼろげなので、当初の有力メンバーの数人宛に、発足当時の様子やその後の研究会のことについて、問い合わせをして、情報を集めているところです。
 発足の記事は、法律時報41巻1号(1969年1月号)に出ており、そこには、「発足にあたって」という研究会の趣旨の説明とともに、発足時のメンバー22名の名が挙がっています。関東の学者が最も多く、関西からは5名です(大谷実、鈴木茂嗣、中義勝、中山研一、光藤景皎)。そして、紹介した文献と批評は、その都度、法律時報誌に掲載されていったのです。
 この研究会のその後の経過には、まだ不明確なところもありますが、1985年(昭和60年)頃まで十数年間続いていたことは確かです。その後、東京では、1987年(昭和62年)から、次の若い世代の研究会(「現代刑事法学の視点」)が同様の趣旨で10年間ほど続いたようです。
 一方、関西では、すでに1970年(昭和45年)頃から、「刑事法学の動き」が判例研究会に引き続き、ほとんど毎月開催されるようになり、実はこれが現在まで続いているのです(毎月第4土曜日午後5-8時)。私自身は、最初の発足時から現在まで参加しています。
 それにしても、最初のメンバーの22名のうち、とくに熱心だった吉川経夫先生をはじめ、3分の1にも当たる7名がすでに物故者となられたのは、淋しいかぎりです。
 
 
by nakayama_kenichi | 2008-06-17 11:03