最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

オペラ「蝶々夫人」

 泉先生(かつてのわれわれの憩いの場所「泉ハウス」の創設者)の息子さんに誘ってもらって、3月29日に、兵庫県立芸術文化センターの大ホールで開催されたオペラを鑑賞する機会がありました。私は、この文化センターを見るのは始めてでしたが、この劇場の建物自体の壮大でユニークな外形と芸術的ともいえる内部の造作の中で、すっかり文化的な雰囲気に包まれました。ここに大勢の人が集まり、食堂も一杯でした。
 大ホールとは、名の通り巨大な4階建てのもので、すでに満席となっていました。当日の出しものは、佐藤裕芸術監督指揮、栗山昌良演出のオペラ「蝶々夫人」(MADAMA BUTTERFLY)リバイバルというもので、第1幕は午後2時から始まり、休憩をはさんで第3幕が終わったのは午後5時という長丁場のものでした。
 テーマは著名なものなので、物語のあらすじはわかっていましたが、イタリア語での上演なので、日本語の字幕を見ながらの観劇となりました。長崎に寄航したアメリカの海軍士官ピンカートンがが芸者の蝶々夫人に恋をして意気投合したところで第1幕は終わり、その後は1人になった蝶々夫人が彼の子どもを宿して3年間待ち続けたが、ようやく帰ってきたピンカートンはアメリカ人の妻を伴っており、子どもも失うことになった蝶々夫人が最後は自決するという筋書きですが、楽団演奏に調和した見事な美声が場内に響きわたり、登場人物が舞台一杯に展開する演技によって、満員の聴衆を虜にしてしまいました。そして、最後の場面では、蝶々夫人の儚く悲しい宿命に聴衆が涙するという姿が余韻として長く続いたのです。幕が下りてからの鳴り止まぬ拍手も、繰り返し繰り返し長く続きました。
 私自身も、このオペラを見て、幕末の時代の一女性の厳しい生き方をアピールする迫力を改めて感じました。
[PR]
by nakayama_kenichi | 2008-03-30 21:07