「刑事法研究」第12巻の刊行
2008年 02月 02日
最近は、年のせいもあって、本格的な著書や論文は書けなくなっていましたので、本書の出版は、私個人にとっても、意義深いものになりそうです。
私の最初の著書が1958年に出ていますので(『ソヴェト刑法』同文書院)、すでにそれ以来50年を経過しましたが、その間、40冊近くの単行本を出版することができました。その過程で、成文堂の土子編集長のお勧めで、「刑事法研究」という論文集の刊行を、1985年に開始しましたが、この論文集が今回で12巻を数えることになりました。それは、以下の通りです。
第1巻 選挙犯罪の諸問題 1985年 (品切れ)
第2巻 刑法改正と「保安処分」 1986年
第3巻 争議行為の「あおり」罪の検討 1989年
第4巻 刑法の論争問題 1991年
第5巻 わいせつ罪の可罰性 1994年
第6巻 刑法諸家の思想と理論 1995年
第7巻 ビラ貼りの刑法的規制 1997年
第8巻 安楽死と尊厳死 2000年 (品切れ)
第9巻 判例変更と遡及処罰 2003年 (品切れ)
第10巻 心神喪失者等医療観察法の性格 2005年 (品切れ)
第11巻 心神喪失者等医療観察法案の国会審議 2005年
第12巻 違法性の錯誤の実体 2008年
以上は、刑法の教科書以外の個別的な問題を検討したものですが、以上のほかにも、「脳死と臓器移植」の問題に関しては、全部で4冊の単行本を出版しています。上記の論文集を含めて、すべて「成文堂」からの出版物です。