フィンランドの教育
2008年 01月 16日
それは、『受けてみたフィンランド教育』(実川真由著、文言春秋社、2007年)という書物で、さわりの部分は、以下のように紹介されています。
「フィンランドの学力は、読解、科学で世界1位、数学、問題解決能力で世界2位。日本は、読解力は14位、数学は6位。
フィンランドには塾も偏差値もまったくない。
フィンランドの高校は、どのクラスも25人から30人。中高一貫の高校は珍しくない。
フィンランドの学校は基本的にすべてタダ。学費はタダだし、学校での昼食と軽食もタダ。ただし、おいしくない。大学はすべて国立。学生は毎月、国から奨学金を受ける。寮に入れば、寮費もタダ。塾はないし、高校は単位制。
フィンランドのテストは、ほとんど作文(エッセイ)。英語・国語はもちろん、化学、生物、音楽までもエッセイ。つまり、自分の考えを文章にして書かせるのが一般的なテスト。フィンランドでは穴埋め問題などなくて、すべて記述式。テストには時間制限がない。テストの前、生徒たちはやたら分厚い本をかかえていて、それを読んで、知識を詰め込む。・・・・・」
しかも、このような状態は、どうもフィンランドだけではないように思われます。私の娘の家族はカナダに在住し、子供はカナダで教育を受けていますが、ほぼ同じような状態にあるようです。ただし、カナダで中学や高校を終わって、日本の高校や大學に入学することは文字通り大変で、いま受験勉強に追われているのを見ていると、日本の教育のあり方を考えさせられます。

