第85回刑法学会
2007年 05月 27日
日本刑法学会は、85回を数えるくらいあって、昭和24年(1949年)に創立されたという古い歴史があります。私自身は、昭和28年に大学を卒業していますので、おそらく昭和30年頃から刑法学会に出ていたと思います。全国学会ですから、地元の関西の先生方のほか、小野清一郎、木村亀二、団藤重光、植松正などの長老格の先生方をお見かけし、ときにはお話を伺う貴重な機会でもありました。ただし、私は、牧野英一先生をお見かけしたことはありません。
その私が、今80歳にもなって、出席者の名簿を見ても、私よりも年上の先生方が来ておられないのは、何としても淋しい感じがしました。世代の交代とともに、出席会員の数も増えただけでなく、大学の施設も設備も立派になったという印象を深くします。
学問的な論議とともに、人的な交流を図るというのが学会のメリットですが、今回も私ははじめて接する若い会員の方々と話をするというチャンスに恵まれました。その際、私のこのブログを見たことがあるということが媒介項になっていることを知って、驚きました。私は、もうすでに現役を離れているのですが、若い方々をはげます意味でも、もうしばらくはこのブログを続けたいと思うようになりました。
ただし、全体的な感想として、最近は学会の結集力と影響力が低下しているのではないかという印象をぬぐうことが出来ず、考えさせられました。