雨の中の若狭
2007年 05月 10日
今回も、若狭の賢者(乾長昭氏)の旧住居(仙崖壮)や墓の処理や遺品の収集などが話題となりましたが、とくに印象的だったのは、墓石は解体せずに、墓所を今後もお守りしてくださるというご婦人方の強い要望が出たことです。親の世代のご恩をいまだに忘れず、喜んで奉仕して下さる門人方の皆さんには、まことに頭の下がる思いがします。
秋には、仙崖壮にお別れをする会をした後で、建物を処分し、記念碑を立てるという計画が進んでいますので、これからも若狭に出かける機会が何回もありそうです。
なお、2月に訪問した際、90歳の赤崎さんが寄せて下さった詩文を、以下に紹介しておきます。門人の長谷さんがこれに作譜して、田辺米子さんと長谷さんの奥さんが吟唱したものを、テープに吹き込んであるそうです。
題 若狭に明治の賢者 七言絶句(先韻)
乾氏父子 作 卒寿 赤崎周山
起 若州 祖神 仕百年( じゃくしゅうのおやがみに つかえてひゃくねん)
承 春寒 裔孫 拝社前( しゅんかんにえいそん しゃぜんをたづねる)
転 碑頌 語時 幾星霜( ひしょう ときをかたらん いくせいそう)
結 賢者 遺風 永遠伝( けんじゃのいふう とこしなえにつたえん)
平成19年2月吉日