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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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亡妻の一周忌

 4月16日は、亡妻の一周忌に当たります。あらためて、昨年の今ころの記憶がよみがえり、複雑な心境です。昨年の正月には、東京から来た孫娘と一緒に、3人で歩いて長岡天満宮の公園を通り抜けて、妻の母(99歳)のいる特別養護老人ホームを訪問し、みんなで写真をとったものが証拠として残っています。
 2月、3月となるにつれて、体がだるい、痛いといって、ベッドに横になることが多くなりましたが、主治医からも息子(医師)からも別段の危険は予告されず、ようやく3月末に診察に行った際に、お腹の精密検査をすすめられ、その検査をするまでは、ことの重大性に全く気がついていませんでした。そして、医師から検査の結果を聞いたときも、本当のことを言ってよろしいかという質問に、気軽に「どうぞ何でも」と答えていたのです。医師は、「膵臓がん」という病名は言わずに、この病院では治療が不可能なので、ホスピスの病院を紹介しましょうかと言った瞬間に、妻も私も仰天し、妻は「私はいつから末期になったのですか」と聞き返しました。そのときの衝撃の瞬間が、どうしても忘れられません。
 妻は、自宅での自然療法を希望しましたので、いろいろな方法を試みて介護に専念しましたが、病状の進行が予想以上に早く、あっという間の2週間で、燃え尽きた感じです。日に日に痛みが強くなりましたが、処方してもらった麻薬を飲むことは拒否し、痛みに耐えながらの最後でした。検査が原因だったという妻の嘆きが当たっているような、病状の激しい変化でした。
 それが、最後の別れでしたが、それまでの長い過去の思い出を心に秘めながら、明15日に、子供や孫達とともに、一周忌の法要に菩提寺とお墓に出かけることになっています。
by nakayama_kenichi | 2007-04-14 18:40