亡妻の一周忌
2007年 04月 14日
2月、3月となるにつれて、体がだるい、痛いといって、ベッドに横になることが多くなりましたが、主治医からも息子(医師)からも別段の危険は予告されず、ようやく3月末に診察に行った際に、お腹の精密検査をすすめられ、その検査をするまでは、ことの重大性に全く気がついていませんでした。そして、医師から検査の結果を聞いたときも、本当のことを言ってよろしいかという質問に、気軽に「どうぞ何でも」と答えていたのです。医師は、「膵臓がん」という病名は言わずに、この病院では治療が不可能なので、ホスピスの病院を紹介しましょうかと言った瞬間に、妻も私も仰天し、妻は「私はいつから末期になったのですか」と聞き返しました。そのときの衝撃の瞬間が、どうしても忘れられません。
妻は、自宅での自然療法を希望しましたので、いろいろな方法を試みて介護に専念しましたが、病状の進行が予想以上に早く、あっという間の2週間で、燃え尽きた感じです。日に日に痛みが強くなりましたが、処方してもらった麻薬を飲むことは拒否し、痛みに耐えながらの最後でした。検査が原因だったという妻の嘆きが当たっているような、病状の激しい変化でした。
それが、最後の別れでしたが、それまでの長い過去の思い出を心に秘めながら、明15日に、子供や孫達とともに、一周忌の法要に菩提寺とお墓に出かけることになっています。