佐伯先生の訃報
2006年 09月 02日
急いでブグログの記事を参照しましたら、私自身は何と今年の2月3日に、井戸田さんと一緒に佐伯先生宅を訪問しており、お元気なご様子を書きとめていることが判明しました。真っ先に、その折のことを思い出し、記憶を反芻しています。
石川さんとの電話でも、近いうちにまたご機嫌を伺う機会があればと話していましただけに、亡くなられてしまわれたことは、本当に残念であり、悔やまれてなりません。
佐伯先生は、98歳のご高齢にもかかわらず、最近までほとんど変わらない体力と気力を維持され続けてこられたのは、まことに驚異的というほかありません。20歳も若い私自身がすでに老境に入っていることを思いますと、すでに戦前の時期から始まって戦後に続く長い時代を刑法理論家および実務家として真摯に生き抜いてこられた先生の一貫した姿勢には頭が下がる思いがします。地位でも名誉でもなく、その実力と人柄こそが学界および実務界に浸透する影響力の大きさを示すものとなっているのです。
私自身も、佐伯先生から教えて頂いたことを、今一度確認しつつ、何とか先生の驥尾に付して行きたいと念願しています。先生、どうか安らかにお休み下さい。