古稀の会のビデオ
2006年 08月 23日
まず、10年近くも前のことであっても、当時の印象は強くあざやかで、その全体像を直感的に想起することはできましたが、しかし実際には、個々の場面などでは、すでに記憶を失っているところも意外に多いことを再確認させられました。あっ、あの人も出ておられのかといった出席者に関する初歩的な誤認もいくつかあることを知って、率直に驚きました。関西の刑法読書会の仲間以外に、東京から松尾浩也さんが来ておられたほか、虎姫中学の同窓生の方々もお見えになっていたのです。
次に、10年も前のことですので、私自身を含めて、出席者は当然今よりも10歳くらい若いはずで、その年輪の差を実感することができました。年は争えないというのが現実です。私自身は何とか現在まで生きながらえていますが、この10年間に、私よりも若い方々が何人かすでに亡くなっていることが判明しています。それに、私の妻も、当時は元気に出席して、あいさつもしていたのですが、今は亡くなり、姿を見ることができません。ビデオの姿は不思議な幻影です。
それ以外にも、出席された方々の中から、私自身の研究業績の「多作」さの秘密は何かといった質問が多く寄せられていたことが印象に残っています。当日の私は、特別のことはありませんと答えるにとどまっていましたが、この点については、できれば別途これから少しづつ触れて行きたいと考えています。