異状気象
2006年 08月 20日
私は、長い間京都に住んで、暑い夏にも慣れているつもりですが、かつての典型的な夏の気象は、日中は30度に達することはあっても、朝夕は比較的涼しく、とくに夕方は涼風が立って、打ち水をすれば、浴衣で団扇をもって散歩を楽しむことが十分にできました。ところが最近では、朝おきたときからすでに涼しさはなく、夕方になっても一向に温度が下がらず、夜の12時になってもまだクーラーを消すことができないくらい、高温どまりの現象が長く続いています。京都の夏の風物詩や行事は継承されいますが、現場まで外出する際には汗だくになることを覚悟しなければならず、むしろクーラー付きの室内でテレビで鑑賞するというのが一般的なスタイルになりつつあります。
昨晩も、99歳になった家内の母のいる老人ホームの夏祭りに顔を出しましたが、クーラーのない中央広場で踊っている着物姿の女性の顔がびっしょり汗で濡jれているのが印象的でした。帰途に立ち寄った天神の森にも、涼風はなく、汗だくのまま帰宅しました。
これが、地球環境の悪化のあらわれであることは、もはや疑う余地がないでしょう。目をそらすことなく、地球温暖化の原因と影響を探り、これに歯止めをかける方向に大転換することが求められています。もう手遅れかもしれませんが、放置することはより危険だと思います。気候が(も)おかくなっている、ますますおかしくなるおそれがあるという危惧の声をもっと広げる必要があります。