中山刑法学のファンへのお礼
2006年 07月 14日
「口述刑法総論(2005年5月10日補訂版第2刷)を拝読しました。誤植等気になった点がありましたので、増補の際の参考にしていただければと思い、別紙にまとめました」。
そして、別紙として、口述刑法総論のコピーで、補正の箇所を赤で示したものが全部で26枚封入されていました。
この種の読者からの手紙や意見などは、著者にとっては大変有難いもので、発信者が分かれば、当然、お礼の手紙を出しているのですが、今回は発信者がどなたか分かりませんので(「宇都宮東」という消印あり)、便宜的にこのブログを通じて、お礼の連絡をとることにしました。発信者がこのブログを読まれることを期待しています。
それにしても、赤線の箇所を一見しますと、補訂版を作ったおりに確認して訂正したので、もう「誤植」なないはずと思っていたのに、不思議に次々と発見されるものだなあと改めて思いしらされました。正確を期するということは、実にむずかしい作業であることが分かります。
私は、大学で講義しなくなってからもうたいぶ経ちますが、今でもまだ著書を通じて、若い読者と交流できるのは、大変嬉しいことです。
なお、私は、この「口述刑法」の前に、「概説刑法」という本を出版したことがありますが(1989年初版、2000年第2版)、この古い本についても、読者から新版をという要望があり、できればと思って検討しているところです。なかなか休めないようになっているものです。