熱海の来宮神社
2006年 06月 21日
しかしそれでも時間を持て余したため、違法性の意識に関する最近の論文を読んだり、公職選挙法上の戸別訪問罪に関する資料に目を通すくらいの仕事はしました。これらは、いずれ何かに原稿を書くための準備作業でもありますので、いったん中断していた研究活動が少しづつ復活してくる兆しになるのかもしれません。
ところで、今回は、表通りの下り坂方向に当たる海岸べりの散歩のほかに、裏の山手の上り坂の方向にも足を伸ばして、「来宮神社」まで歩いて行ってきました。距離はそれほど遠くありませんが、急勾配の道で、けっこう体力と気力を要します。だいぶ前に行ったきりなので、道が分からなくなり、通行する人に尋ねて、ようやく目的地にたどりつきました。この神社は、樹齢2000年の大きな楠(くすのき)が有名で、国の重要文化財に指定されています。長寿の福があり、周り23メートル、高さ26メートルの大樹のまわりを一周すると1年寿命が延びるといわれています。私も一周してきました。稀にみる古い年輪の大木ですが、今でも葉の緑が実にあざやかで、生気に満ちた奥深い生命力を実感しました。
しかし、その反面、神社の境内のすぐ外は鉄道の高架やアスファルトの道に囲まれており、ゆったりと参道を散策するという雰囲気を楽しめないのが残念です。景観の保存がいかに難しいかを実感しながら、うっそうたる緑の境内を出て、日ざしのまぶしいアスファルトの道を黙々と下りました。