「レヴィジオン刑法」③の報告と討論
2005年 09月 08日
すでに10年越しの共同作業ですが、かくも延引した原因は、もっぱら浅田・松宮さんともに超多忙で時間がとれなかったためです。私は当時すでに大學を退いていましたが、よくこの10年間生き延びたなあという気持ちです。
浅田さんは1946年生まれ、松宮さんは1958年生まれで、10年位の差ですが、私は1927年生まれすから、浅田さんとは20年、松宮さんとは30年も差があるのです。そんなものが、どうして同じテーマで議論できるのか、不思議なくらいです。なぜそうなったのかと考えますと、3人はこの十数年間、関西で、「刑法読書会」「刑事判例研究会」「刑事法学の動き」などの研究会でほとんど毎回(月3回以上)顔を合わせ、研究活動を続けてきた仲間として、とくに密接な関係があったからでしょう。3人が共に師事する佐伯千仭先生が1907年生まれで、私よりさらに20年の差があるというのも、不思議なご縁です。私はすでに老齢なので、お2人の話の聞く脇役に回っていますが、この研究会の雰囲気は何とも楽しく、時間の経つのを忘れるくらいです。成文堂編集長の土子三男さんの舞台裏での演出も見事なものです。私は、今、9月10日の報告のレジメを作っています。