国会議員の平均所得
2005年 07月 05日
ほかにもその位の所得のある人がいるとしても、問題はそのような高額所得を保障された人たちが一般庶民のために国の政策を立案するという権限を与えられるという点である。永田町の先生方に、庶民のつつましい生活感覚を実感することが可能なのかが問題である。
そこで、マスコミには、国会議員の日常生活を経済的な収支という観点から調査してほしいと思う。衣食住の基本的な生活費が平均どの位におさまるのか、交際費はどの位でどのような収支になっているのか、平均的な生活のパターンが一般庶民の生活とどの程度違うのかという点を知ることは、主権者である国民にとって必要かつ有益な情報たり得るであろう。
しかも、私の推測では、特権的な高額所得者にとっては、日常生活の費用は、一般庶民の場合よりも、むしろ安く上がるようになっているのではないかと思われる。それは、特権的な地位と政治活動の名目のために、乗物はもちろんのこと、様々な優待券や贈答品や配当金などが集まるような仕組みが社会的に出来上がっているからである。政治家を利用して利益をあげようとする業界に「族議員」が奉仕するという構造はその悪しき典型であるといえよう。

