安保改定時の京大教官の活動(1)
2005年 05月 17日
第1は、1960年の日米安保条約の改定を前にした有志教授の要望書であり、これが時期的には最も早いものである。
「現在政府の意図している安保条約の改定については、国民の間に多くの疑惑と反対があります。われわれといしては、米ソ間の緊張緩和への国際的努力が高まりつつある現在、わが国もこの傾向を促進する義務があると思います。しかるに安保条約の改定はこの傾向に逆行するものであり、、またわが国のアジアにおける立場にも好ましくない影響を与えると考えられます。他方、安保条約の改定は、国内的には憲法に違反し、軍備の増強をもたらし、これはやがてわれわれ研究者の研究と生活を圧迫することになるおそれも十分にあります。したがって、政府は、この際、改定を強行することなく、慎重に考慮されることを強く要望します」。
1959年12月12日
発起人 大枝 益賢 岡部 利良 貝塚 茂樹 桑原 正信
河野 健二 小林 稔 重沢 俊郎 四手井綱英
島 恭彦 杉村 敏正 園原 太郎 立川 文彦
田村 松平 出口 勇蔵 西尾 雅七 西山 卯三
宮地伝三郎 井上 清
なお、この文書はガリ版刷りのものであり、末尾に、ご署名の際に1口10円以上のカンパをお願いしますという添え書きがしてある。学内の教官に回覧されたものと思われる。

