異常気象と遅い桜
2011年 04月 04日
たしかに、地震だけの被害と比べますと、津波の被害は桁違いに大きく、その復興は容易なことではないことが予測されますが、その上に、福島原発の事故による放射能汚染の被害は、予想をはるかに越える規模と長期間に及ぶ影響が危惧されています。
さらに、その上に、本来ならば、3月下旬ともなれば暖かい陽気にめぐまれるはずのものが、なぜか今年は4月になっても、まだ寒い日が多く、とくに朝晩の最低気温が著しく低いという状態が続いています。そして、このことがとくに東北地方の被災地の人々にとって、いっそうきびしい苦難を強いていることは明らかだと思われます。
これは、明らかに異常気象といわざるを得ないのですが、それが当たり前のように報じられるだけで、とくにこの時期の日本付近の気象変化の歴年分析もあまり見当たらないように思われてなりません。気象予報のテレビ画面では、いつも決まったように、東北・北陸地方の部分に大きな「寒」気団が居座り、これがいつになったら消えるのかも不明です。
因みに、昨年のブログを見ましたら、4月7日には近くの近江神宮の参道の桜並木の写真があり、4月10日には湖北の余呉湖の桜の開花まで記録されています。ところが、今年は、4月1日に見た琵琶湖大津館横の桜並木はまだ蕾が固く、4月2日に見た京都2条駅前の桜も開花したばかりという有様で、写真もとれない状態です。
今年は春の到来が遅く、昨年と比べても異常なことは明らかです。まさか春が無くて夏になるとも思えませんが、少し長期の気象状況の見通しを出来るだけ早く示してもらいたいものです。