原発依存からの脱却
2011年 03月 27日
そんな中にあって、ようやく静岡県と新潟県の知事が、正面から、当局の安全対策のあり方を批判し、「原発依存からかじを切れ」という提言を公表したことの意義は大きいと思いますので、その趣旨を確認しておきたいと思います(3月24日朝日新聞)。
両知事とも、当局の説明があいまいで、肝心な情報(福島原発の揺れの数値や、放射線量に関する福島県内のモリタリングポストのデータなど)が全く出ず、速い情報開示が必要であるにもかかわらず、福島原発の現場からではなく、記者会見は官邸、原子力安全・保安院、東京電力が別々にやっているというのでは、情報開示の方法にも問題があるとしています。官房長官がいちいち事実を説明する必要があるのかという批判には同感する人も多いでしょう。
そのほか、新潟県知事は、原子力安全行政を見直す必要があり、もっと早い段階でなすべきことが多くあったはずなのに、今回はすべてが後手後手に回ってしまったと指摘しているほか、最後に重要なことは、静岡県知事が、今や日本は、エネルギー政策を根本的に見直し、原子力依存から脱却する方向に舵を切らなくてはならないと明言している点です。その際、長期的には太陽発電などの代替エネルギーを増やして行くほか、短期的には各家庭に太陽光発電機を設置するなど、電力会社から自立する必要があるとの提案も注目されてよいでしょう。
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梅の花びら(長岡天満宮の梅林)

桃色の梅の枝(長岡天満宮の梅林)


