うさぎ神社
2011年 01月 25日
昨年の秋には、三井寺まで自転車(電池式)で紅葉を見に行ったことがありますので、今回も1人で出かけました。三井寺の「みやげ物店」に立ち寄って場所を聞きましたら、すぐ近くにあることが分かりました。あまり目立たない、ひっそりとしたたたずまいで、境内も狭く、すぐに全部を見ることができます。
この「三尾神社」は、もとは三井寺(天台宗総本山園城寺)の境内の中にあった社でしたが、明治の神仏分離令によって移築されたもので、神社の由緒としては、本神の赤尾神が、赤・白・黒の3つの帯(三尾)をまとって、卯の月、卯の刻、卯の方向から出現したということから、ウサギを神の使いとし、卯年生まれの守り神になったとのことです。
境内は、まさに「ウサギ」づくしで、門の灯篭の足元には狛犬のように向き合ったウサギ、ちょうず舎には口から水を吐くウサギ、本堂の横には2匹の「めおと卯」、そのほか幕や開帳なども、すべてウサギづくしという有様でした。
因みに、卯の方角は東、卯の刻とはいまの午前6時ころに当たるほか、俳句の季題は冬で、鳥のように1羽、2羽とも数えられます。ウサギが月に住むという伝説は仏教説話に由来するとのことです。
老いても元気な白ウサギのように、おとなしく、しかし潜在的な跳躍力のある存在でありたいと思いながら帰途につきました。
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