日野原さんの提案に賛成
2010年 12月 24日
ところで、先週の「2010年を振り返る」という文章(2010年12月18日)にも、注目すべき2つの提案が含まれていましたので、その趣旨を広めるために、このブログでも取り上げて、賛意を表したいと思います。
1、「まず浮かぶのは、米軍の普天間基地移設問題です。多くの沖縄県民が、米軍の諸要求に反対しています。日本政府は10年先、すなわち日米安保条約改定60年の時には、基地を全面的に日本に返還させることをアメリカに再確認し、沖縄県民には、今の状況は向こう10年だけだと確約するべきです。そうすれば、県民の理解を得られるはずだと私は信じます。また将来、沖縄が日本の楽園になるよう、経済も教育も、また老人保健や介護の面でも最高の待遇を提供することを、政府が全国民と約束するべきです」。
2.「外国との関係で言えば、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件も大きな問題になりました。この件については、日本は穏やかに見守るにとどめるのが賢明だと私は思います。このあたりの漁場は、日本の漁船の就業には余り利益にならないものかもしれません。先週のこの欄でも書きましたが、過去の戦争を踏まえて日本がするべきことは、植民地政策など領土拡張戦略への反省なのです。ロシアの北方領土をめぐる問題についても、同じことが言えるのではないでしょうか」。
とくに、前者の点について、日本政府はアメリカの意向を沖縄に「甘受」させる方法にのみ腐心するのをやめて、むしろアメリカと折衝するという「対等の立場」を自覚し実践すべきでしょう。