中国人留学生の来訪
2010年 12月 21日
ひとりは、昨年10月に私が中国の南京大学を訪問した際に、明山陵などの名所を通訳として案内してくれた南京大学の卒業生で、これまでにも一度、京大のキャンパス内で会ったことがあります。江蘇省の蘇州市の出身で大都市に近い都会風の生粋の漢民族に属します。法学部の出身で、国際取引法に関心があるとのことです。
もうひとりは、彼女の友人で、同じく南京大學の卒業生ですが、北方の吉林省の「琿春」(こんしゅん)という町の出身で、漢民族ではなく、朝鮮族に近い少数民族に属します。日本語が堪能で、国際経済方面で働きたいということです。
ところで、この「琿春」という場所を図で描いてもらいましたら、実は中国と北朝鮮とロシアを結ぶ三角地帯に位置し、言葉も朝鮮語に近い方言で、街にはロシア人も多いと聞いて、驚きました。かつては、北朝鮮に入ることも自由で、貧しい状態がわかったとも話していました。
後で、パソコンで検索してみましたら、「琿春」は、日本海から入港可能なロシアの港町に近く、地図には北朝鮮やロシアとの国境が至近距離として示されているほか、広い中国の最も東の端に位置し、日の出が一番早く、日の入りも一番早いところであるなど、興味ある情報が得られました。
なお、彼女たち留学生にとって、最大の悩みは、日本人の友だちを作ることが難しい点にあるとのことですので、どうか外国からの留学生と付き合ってやってほしいと日本の大学生に要望したいものです。それが国際交流の具体的な第一歩だと思います。
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はじめて見るびわ湖畔で


