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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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ベートーベンの「運命」

 長らくクラシックのコンサートには無縁な状態が続いていましたが、9月23日の午後、地元大津市の湖岸にある市民会館の大ホールで、「第6回大津ユースオーケストラ」のコンサートを聴く機会がありました。久しぶりに音楽会の独特の雰囲気と若い演者のいきいきとした音楽への情熱を感じとることができました。
 女流指揮者の松尾葉子、新進気鋭のピアニストの釈迦郡洋介という布陣をはじめとして、劇団員は「ユースオーケストラ」の名に相応しい若者たちで、女子の演奏者が多いのも印象的でした。聴衆もかなり多く集まり、拍手も力強いものがありましたが、大ホールなのでかなりの空席も目立っていたのが残念な気がしました。
 曲目は、①シベリウス:交響詩「フィンランディア」作品26、②グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16、③ベートーベン:交響曲第5番ハ短調作品67、の3曲で、いずれも古典的な名曲でした。①は比較的短く終りましたが、②のピアニストの熱演ぶりに大きな拍手が沸き、そして③は待望の名曲で、なつかしい旋律が繰り返し繰り返し「運命」を暗示するように響き渡りました。
 私自身は、個人的には、モーツァルトに親近感がありますが、ベートーベンの「運命」には、何といっても圧倒されるような魅力を感じます。やはり、音楽の世界も「古典」(クラシック)が最も魅力的で、刑法の「古典学派」にも通じる郷愁を感じるのです。
 今から30数年前に、2年間留学していましたショパンの国ポーランドのワルシャワで、毎週のようにコンサートを聴きに出かけた頃のことを懐かしく思い出します。あの頃は、市の中心部の広場で、毎日曜日の朝、無料の野外コンサートが開かれていて、教会帰りの聴衆を集めていましたが、今でも同じ風景が見られるのかなと思いながら・・・・。
by nakayama_kenichi | 2010-09-26 16:55