小沢 NO !
2010年 09月 01日
小沢氏は、元来が保守的な古いタイプの政治家であり、人と金を動かす影の実力者ではあっても、清潔で斬新な改革の理念をもった魅力あるリーダーとは、とても考えることができません。率直で明るい印象とも程遠いだけでなく、一方では高邁な政治理念も、他方ではユーモアのある庶民感情もほとんど感じ取ることができません。
その小沢氏が、今回の民主党の代表選に出馬するというのですから、これは誰が考えてもおかしな成り行きです。鳩山氏がからんでいますが、鳩山と小沢の2人は政治と金の疑惑で、表舞台から退いたはずです。脱小沢は、民主党の再生のためにも、一般国民が期待する筋道だったはずです。世論調査によっても、菅直人氏の続投を望む声が六〇パーセントを越えているのに対して、小沢氏を総理に相応しいと考える人は十数パーセントに過ぎないことが明らかになっています。
しかし、それにもかかわらず、小沢氏を支持する勢力が民主党内に広く存在するというのは、どういうことでしょうか。この人たちが、小沢総理で国民の信頼が得られると本当に考えているとしたら、無知を越えた狂信にすぎません。政治資金の疑惑のある人に政治資金の浄化を期待できるわけがありません。そして、何よりも政権交代の意義と方向性が見失われるおそれがあります。
マスコミは、民主党内の票読みなどよりも前に、小沢氏に対する国民の支持率が極めて低いことを、繰り返し指摘する必要があるでしょう。

