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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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山つつじ(2)

 赤崎翁の作詞にかかる「山つつじ」の漢詩について、著者自身が付けられた「口語訳」の部分も紹介しておきます。
    起句    青山    早春    紫白鮮
         せいざんの  そうしゅん  しはくあざやかなり
       我が故郷の早春山つつじが咲き始めると里人達は  
       今年は少し遅い春がやってきた感がいたします。
    承句    異変    天候    咲 悠然
         いへんの   てんこうに  ゆうぜんとさく
       今年は二十数年目の天候不順ですが、それには負
       けることなく、平然と咲く姿に驚いて居ります。
    転句    世々    人々    明鏡裏
         よよの   ひとびとに   めいきょうのうら
       現下の世の中は騒然として居ります。鏡は心の姿
       と申しますが、表面だけで成り立って居りません。
       裏方の支えが有って成り立つものです。皆々様、今
       一度再考して見て下さい。
    結句    無情    美観    向 誰 伝
         むじょうの  びかん  だれにむかってつたえん
       無情とは、自然界を指す。友情とは、人間界を指す。
       無情の世界は美しい姿で人間界を楽しませてくれます。
       未来に亘り、生かすも殺すも我々人間の使命では有りませんか。
by nakayama_kenichi | 2010-08-19 10:24