文楽座で行方不明
2010年 07月 26日
当日は、平成22年夏休み文楽特別公演中で、出し物は「第2部 名作劇場 夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」でした。例によって、何段階かに場面が分かれ、語り手と三味線のペアが交代し、正面の舞台にはその語り口に合わせるように人形師に操れた人形が、その息づかいまでわかるくらいに、まるで生きているように動く動作が観客を魅了するという独特の雰囲気に包まれました。
浄瑠璃の語り口は、舞台の上部に文字化され、イヤホーンで物語のあらすじを聞くという手助けがあるため、分かりやすいはずですが、今回の「夏祭浪花鑑」には登場人物が多くて関係が分かりにくく、その筋書きを理解するのに苦労しました。しかも、午後2時から始まり、休憩を挟んで、終わったのが午後6時近く、約4時間に及ぶ長丁場でした。
石川さんは夜の部も見るといわれて別れましたが、それからが大変で、会館内で夕食を済ませまたものの、携帯電話を忘れてきたことに気付き、大津のマンションの食堂の予約を取り消すことができず、食堂に現れない私の所在を探すために、管理事務所は大阪の息子のところまで連絡するというハプニングが生じたのです。何も知らずに9時前に帰宅した私は、息子からのメールに驚き、管理事務所にも連絡して謝罪しました。
当日は、猛烈な暑さだったことも加わり、疲労困憊のl日でしたが、それにしても、携帯電話を忘れたことを身にしみて反省するとともに、行方不明者として探して下さった入居者や管理事務所の方々のご配慮に心から感謝したいと思います。
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団七九郎兵衛・紺木綿荒縞浴衣


