●入りの議事録と格闘中
2005年 04月 13日
その責任もあって、この●入りの議事録を実際に読んで見ようと決意し、その検討に着手しました。審議の内容についての検討もさることながら、発言者の氏名が秘匿されていることがどんな意味をもつのかということを実際に確かめてみるのがその目的です。
最初は、無味乾燥でしたが、やがて発言の内容から発言者を推測するという作業に興味が湧くようになり、途中で投げ出すことなく、謎を「読み解く」面白さにつられて、もう半分くらい進みました。
その中から分かったことは、氏名が秘匿されていても、発言者の所属(法務省、検察庁、警察庁、最高裁、それ以外の学者)が大体推測され、しかも法制審議会の委員の名簿は公表されていますので、個人の特定まである程度可能になるということでした。
ただし、学者委員だけは氏名の特定が困難なので、そこに実は「匿名」制度のメリットとデメリットがあるように思われます。しかし、学者委員にとっても、それは公的な発言なのですから、その氏名を秘匿する必要は本来ないはずで、むしろ進んで意見を公表してほしいと私は思うのですが・・・・・・。
議事録との格闘から得られた成果については、またこの欄で紹介する予定です。

