余呉小劇場弥吉
2010年 06月 25日
少年の頃の思い出として残っていますのは、東野こづえ先生が私を可愛がって下さるので、クラスメートが「ひいきする」といってひがんだため困って先生になかなか近寄れなかったという、たわいもない悩みを経験したことです。
長い間のご無沙汰の後、先生が亡くなられる少し前に、京都から坂口のお宅にお伺いしたことがありますが、その時は、大変喜んで頂きました(享年97歳)。
その東野こづえ先生が住んでおられた江戸時代中期の古い民家を、ご子息の夫婦が一大決断をして改修し、築250年の「余呉小劇場弥吉」として2005年にオープンされたことを最近知りました。約80平方メートルの母屋と蔵があり、演劇公演やコンサート、ギャラリー、会議などに利用でき、収容人員は最大100人とのこと。最近の情報では、宮沢賢治の小説を題材にした創作切り絵展が開かれたとのことです(京都新聞2010年5月21日)。
また、東野さんによれば、今後の催しとしては、余呉小劇場開設5周年の企画として、来る7月4日(日)午後1時半から、ニューヨーク在住35年のジャズピアニスト「三上クニ」のジャパンツアーとて、演奏会が開催されるとのことです。
社会福祉施設の設立や運営などのお仕事に、忙しく走り回りながらも、郷土の文化の再生と発展のために献身される東野さんご夫妻に心から敬意を表し、応援したいと思います。
なお、「余呉小劇場弥吉」の家主は東野昌子さんで、連絡先は、0749-86-3249。ホームページも開かれています。
-------------------------------------
余呉小劇場弥吉(2010年5月21日京都新聞)