最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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予備校受講生の来訪

 最近のブログのコメント欄に、東京在住の弁護士であるY氏から、京都に来る用件があるので、私宅に立ち寄りたいとの連絡がありました。2月4日はちょうど空いていましたので、午後2時頃から2時間ほど、お会いして懇談しました。
 私は初対面のつもりでしたが、Y氏の方は私をよく知っていて、その証拠品として、昭和54年〈1979年〉8月に東京の司法試験予備校である「辰巳法律研究所」で私が行った刑法の集中講義のレジメを取り出したのです。たしかにそれは私が作成した講義案で、Y氏がそれに書き込みをした跡も見られました。そして、書かれた講義案だけでなく、講義を録音したテープを今でも大切に保存しているといわれて、驚きました。
 たしかに、その頃は私も50歳代で元気があり、本務校の講義やゼミだけでなく、関西周辺の複数の私立大学に非常勤講師として出向し、さらに夏休みなどには上京して「辰巳法律研究所」や「中央大学真法会」などで、答案練習会や集中講義をしていました。Y氏は、そのときの熱心な受講生の一人であったわけです。とくに私の講義には興味があったとして、いまだに憶えてくれており、実に30年振りに私宅まで訪問してくれたことは、本当に嬉しいことで、教師冥利につきるといってもよいでしょう。
 Y氏は、青山学院大学の法学部を昭和54年(1979年)に卒業後、司法試験を目指して勉強し始め、なかなか択一試験の壁を破れませんでしたが、予備校でアルバイトをしながら、ようやく平成5年(1993年)に念願の司法試験に合格し、沖縄で司法修習の後、平成8年(1996年)に弁護士登録をし、以後東京で弁護士として多方面に活躍しておられます。いま53歳ということですので、私が集中講義に行った頃のように、一番元気のある時期にあたるわけです。雄弁で有能な弁護士だと感じました。
 今のロースクールよりも、昔の司法試験の方が良かったというY氏の意見にも一理あると感じながら、私もY氏の人生に少し手助けできたことを嬉しく思いました。
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by nakayama_kenichi | 2010-02-09 10:57