「一日一善」のその後
2010年 01月 13日
15階建ての高齢者用マンションの2階に食堂があり、老夫婦と一緒に食事をした後、手押し車で歩く老婦人の先導役をしながら、まずは2階の廊下を歩き、次はエレベーターで私の部屋のある15階まで上がって、15階の廊下を歩き、その後はまたエレベータで3階まで降りて、3階の廊下を歩き、そこで90歳のご主人と合流した後、ご自分の部屋までの10m位は、手押し車を離して、手をつないで歩くというのが、いつものコースとなっています。
なぜそのようなことになったのか、はっきりしないのですが、いつの間にか家族の一員のような関係ができてしまったようです。廊下を歩いていて、知らない人と出会ったとき、息子さんですかといわれたのには驚き、大笑いになりました。自分の母親や家内に対してもしなかったことをしているのですから、我ながら不思議な出会いの縁があったものだと感じています。
この老婦人は小柄で子どものように明るく、素顔はピンク色のつややかさで、笑顔が素敵なだけでなく、現にリハビリの効果もあって、最初は不安定なすり足で、危なかったのですが、最近では、足も上がって姿勢も安定し、だいぶすらすらと歩けるようになってきました。やがて手押し車なしで歩けるようになることを願っています。
朝食も夕食も時間通りに食堂まで降りてきて、あまり運動もされないのに、食欲は十分にあり、90歳(卒寿)の老夫婦の元気さと明るさに、入居者一同癒されています。


