瀧川ゼミ生の会(5回目)
2009年 12月 07日
京大法学部の瀧川ゼミ生の会は、私どのもクラスを除いて行われたことを聞いたことがありませんので、今となっては貴重な存在として残っているといってよいでしょう。瀧川幸辰先生の下で刑法の研究者となられた方々も、今ではほとんど亡くなられ、先生と直接に面識のあった人も数少なくなっていますので、直接に先生の刑法の講義を聞き、試験を受けて採点してもらい、最終学年に刑法の瀧川ゼミ生として1年間、毎週一回、先生のご指導を受けたという体験は、貴重なものだったと思わずにはいられません。
15名のゼミ生のうち、2名を除いては連絡がついていたのですが、今年は10名しか返信がなく、そのうち出席者は結局5名にとどまりました。元気な姿を確認したうえで、若かりし頃の苦労話も出て、とくに食べ物がなく栄養失調で結核になった者が多かったこと、就職難で進路の選択が大変だったことなどの回顧談もありましたが、80歳前後になっても元気な外面の影にいくつかの病気をかかえている体調の老化現象も共通の話題になりました。
しかし、今年もわれわれ5名(うち女性1名)のゼミ生のほかに、滝川先生のお孫さんに当たる2人のご姉妹が参加して下さり、総勢7名となって、なごやかで華やかな雰囲気を楽しむことができました。関西在住のゼミ生が多い中で、富山の地から毎年欠かさず参加して下さる同期生(福島重雄元裁判官)に感謝しています。
なお、来年は、瀧川先生が住んでおられた山科のお宅(参加されたご姉妹のお姉さんが現在居住中)に、できればみんなが集まって、先生を偲ぶことができればと期待しています。