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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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30年前のリュブリアーナ

 少し前になりますが、2004年11月25日に、私は京大の高山佳奈子助教授のところで、スロベニア共和国のリュブリアーナ大學から来日されていたMatjaz Ambroz氏と面会し懇談しました。その折、1976年に私がリュブリアーナ大學を訪問した際の写真をお見せしたところ、そこに写っている若い女性が、実は彼の指導教授で今や定年前のAlenka Sekihさんであることが判明し、お互いにびっくりしました。実に、奇遇というほかありません。
 私は、さっそく当時のリュブリアーナ訪問の記録を探し出して確かめました。それは、「ポーランドの法と社会」という著書(1978年、成文堂)の中に「東欧5ヶ国訪問記」としてまとめてありますが、ここでは、そのほんの一部を引用しておきます。
 「リュブリアーナは小じんまりした実に美しい町で、北はアルプスに近い山間の湖、南はアドリア海沿岸の保養地にも近く魅力に富んでいる。滞在中、小さな湖(Bled)までバスで出かけたが、雪と氷でおおわれた湖面で子供達がスケートを楽しんでおり、湖の中の島まで氷の上を歩いて散歩ができて爽快であった・・・・・・・」。
 来日したAmbroz氏とはすぐに意気投合し、母国のSelih教授への熱いメッセージを伝えました。彼女からもすぐにメールが届き、遠い国に住む旧友との間に30年ぶりのコンタクトが実現したのです。
 京大の高山さんは、すでにリュブリアーナ大學を訪問されていますので、私の後継者として、今後も交流の輪を広げていってほしいと思います。
 そして、私も、もしできたら、もう一度、あの美しいリュブリアーナの町を訪問することができればなあという夢をひそかに抱いています。
by nakayama_kenichi | 2005-03-28 22:39