古い先生方の手紙
2009年 09月 19日
それでも、古い机の引き出しの奥から、何通かの古い先生方の手紙類が出てきました。
ひとつは、湖北の余呉小学校時代の2年生のときに担当して頂いた「東野よしを先生」からのもので、1通のハガキと2通の封書が残っています。卒業後にお会いしたのは、すでに90歳を超えておられたと思いますが、いずれも達筆のしっかりした文章で書かれており、封筒は筆書きで、平成2年、3年の日付があります(約20年前)。郷里の冬の雪景色や京菓子のお礼などが書かれています。
いまひとつは、旧制静岡高校時代の恩師の「久澤泰穏先生」からのもので、大礒のご自宅の先生からの年賀状(昭和58年、1983年)には、以下の句が書かれています。
「 長らえて 富士ばら開く 年に遇う 九十翁 」
また、奥様からの手紙にも、以下のような歌が読まれています。
「 我が家に誇るものなし さはあれど 教え子すべて我が宝なり 」
「 空の青 海のみどりに 初夏の 姿すがしく 富士 浮かび出づ 」
「 大震(なみ)に 崩れし家も 夏来れば 薄紫に 桐の花咲く 」
私自身も、教員になりましたので、「教え子すべて我が宝なり」という先生のお気持ちを日々実感しています。

