高齢者用マンションの知識
2009年 08月 05日
第1は、高齢者をとりまく一般状況として、1980年代には生産年齢人口層がなお厚く、老後の生活保障が充実していましたが、2000年代から少子高齢化が鮮明になり、介護の社会化、施設から在宅へという方向が見え、2020年代には人口の減少と高齢化が進み、生活単位の個人化の中で、看護・介護・生活サービスの確保が問われているというのです。
第2は、増加する高齢者数と高齢化率について、2008年の高齢者人口は2822万人(高齢化率22.1%)、ピークは2042年で3863万人、2050年の高齢化率は40.5%まで上がり、進む長寿化によって、平均寿命と平均余命がさらに上って行くという見通しが示されました。
第3は、高齢者向け住宅の種類について、高齢者専用の賃貸住宅のほか、最近はシルバーハウジングなど、高齢者用分譲マンションが増えつつあるが、その一つとしてこのマンションがあるという位置づけをされ、スェ-デンのコレクティブハウスなどの写真も映されました。
第4は、マンションの管理に関して、所有権や管理組合の役割や管理形態などの制度上の説明があった後、最後に、シニア・マンションの可能性として、豊かな共用空間と入居者の交流と相互扶助による安心・安全をあげて、話を締めくくられました。
私ども入居者としては、とくに最後にいわれた豊かな共用空間の利用と相互扶助による安心というシステムと精神に最大の共感を覚えました。