新しい著書を出版しました
2005年 03月 19日
いずれも「成文堂」という出版社から刊行したものですが、すでに故人となられた先代社長の阿部義任氏との出会いを機縁として、「刑法総論の基本問題」(1974年)の出版以来現在まで良好な関係が続いています。この「機縁」については、またの機会に触れます。
本書の主題である「心神喪失者等医療観察法」は2003年7月に成立したもので、2年以内に施行とされていますので、2005年7月には施行予定となっています。
本書の副題が、「医療の必要性」と「再犯のおそれ」のジレンマとなっている通り、本法の性格をめぐっては、立法過程を通じて多くの議論が展開されました。それはとくに、法案審議の途中で「再犯のおそれ」が処分の要件から削除されるというハプニングが生じたことに由来します。
本書は、この問題に焦点をあてて、私がこれまでに書いたいくつかの関連する論文を1冊にまとめたものです。すでに、この欄にも、この問題についていくつか質問が出されていますので、本書の内容を参照頂ければ幸いです。
なお、私は別に、この法案の国会審議の際の議事録を全部フォローして「判例時報」に連載したものがありますが、これは次の機会にまとめたいと考えています。
また、本法の施行後の運用状況についても、フォローするつもりです。

