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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


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by nakayama_kenichi
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新しい著書を出版しました

 2005年3月1日の日付けで、「心神喪失者等医療観察法の性格」と題する本を出版しました。論文集としては、これで第10巻になります。第1巻は1985年に出版していますので、20年を経過していますが、長くて短い研究者の歩みの中で生まれたものです。
 いずれも「成文堂」という出版社から刊行したものですが、すでに故人となられた先代社長の阿部義任氏との出会いを機縁として、「刑法総論の基本問題」(1974年)の出版以来現在まで良好な関係が続いています。この「機縁」については、またの機会に触れます。
 本書の主題である「心神喪失者等医療観察法」は2003年7月に成立したもので、2年以内に施行とされていますので、2005年7月には施行予定となっています。
 本書の副題が、「医療の必要性」と「再犯のおそれ」のジレンマとなっている通り、本法の性格をめぐっては、立法過程を通じて多くの議論が展開されました。それはとくに、法案審議の途中で「再犯のおそれ」が処分の要件から削除されるというハプニングが生じたことに由来します。
 本書は、この問題に焦点をあてて、私がこれまでに書いたいくつかの関連する論文を1冊にまとめたものです。すでに、この欄にも、この問題についていくつか質問が出されていますので、本書の内容を参照頂ければ幸いです。
 なお、私は別に、この法案の国会審議の際の議事録を全部フォローして「判例時報」に連載したものがありますが、これは次の機会にまとめたいと考えています。
 また、本法の施行後の運用状況についても、フォローするつもりです。
by nakayama_kenichi | 2005-03-19 20:43