命ありてこそ
2009年 04月 22日
今回のテーマは「命ありてこそ」というもので、最初からインパクトが感じられました。先生はまず、人間の命が大切なものであることを、この世に生を受けたことの不思議さから説き始め、皆が誰一人として同じではない固有の「人格」を具えている貴重な存在であることを強調されました。そして、黒板には、「天上天下 唯我独尊」というお釈迦さんの言葉を書かれ、それは自分だけがただ独り尊いというのではなく、万人がそれぞれ独立して尊いという意味であるといわれ、「山川草木 一切衆生 悉有仏理」と書かれて、生きとし生けるものはみな、ことごとく仏となり得ると説明されました。
しかし、他方で、人間には「むさぼる」「怒る」などの煩悩が必ずあるので、これを自制し、コントロールしなければならず、これを「修行」として継続的に行うことが必要になるといわれました。生きることの目的は、結局は「道を求める」という点にあり、茶道も華道も「道」であるように、「仏の道」を求めるのが理想であるとされ、かけがえのない命をもらったのだから、各自が自分の生き方を自分で考えるべきであるといわれました。
そして、最後に、「命ありてこそ」に続く後の文句として、先生は「尊かりけれ」といわれましたが、各自が後半の言葉を考えるよう促されて話は終わりました。
私自身は、「命ありてこそ」、「このブログが書ける」と記しておきたいと思います。