3泊4日の入院
2009年 04月 18日
15日は一般的な検査だけで済み、夜の自由時間は、新潮文庫の堀和久著『死にとうない―仙崖和尚伝』を読みました。これは、前にも一度読んだものですが、「若狭の賢者」乾長昭のあずまやが「仙崖荘」と名付けられていたこととの関係で、仙崖和尚の生涯に興味を感じたものです。悟りを開いたはずの和尚の「死にとうない」という最後の言葉に「人間」の本性が現れているのでしょうか・・・・・。
16日は、朝から一日絶食で、点滴の管につながり、午後2時半ころから内視鏡センターに入って、いよいよ内視鏡による大腸のポリーブの摘出手術が始まりました。一時間あまりの間、狭いベッドの上で悪戦苦闘、医師のなすままに身を委ね、ただ夢中で時間の経過を待つのみでした。終わってからの痛みはなく、しかし動けないまま長い夜を過ごしましたが、空腹感よりも安堵感の方が高く、夢うつつに仙崖和尚の本のことを考えていました。
17日は、回復期ですが、朝の「おもゆ」、昼の「3分かゆ」、夜の「5分かゆ」と進む中で、点滴も取れ、食事の有り難さを実感しました。こうして、懸案の手術も何とか無事に終わり、18日の昼前に退院しました。しかし、28日に外来診療で詳しい検査の結果が出るまでは、安静にして遠出をしないよう釘を刺されました。今は、留守中の残務の整理に追われています。