刑法学会の記念大会
2009年 04月 14日
会員数も、最初は数十名の規模だったと思いますが、今では数百人の規模となり、大きな会場を用意するなど、準備も大変になってきたと聞いています。とくに最近は、若い会員が増えつつあり、一面では喜ばしいことですが、他面では大學院生の終了後の就職に困難が出てくるといった問題も抱えています。
今回は、ドイツから3名もの著明な教授が来日して、記念講演をされる予定になっています。テーマは、ドイツにおける「理論刑法学の状況」のほかに「実体刑法の学説と実務」、「刑事手続の過去、現在、未来」となっており、それぞれ興味のある問題提起から、多くの示唆を得ることができることが期待されます。
ただし、私としては、第1に、「手続法」を含めて、なぜドイツだけなのかという疑問を感じます。ドイツから学ぶだけでなく、ドイツを通じて国際的動向を探るという方向に関心を広げてほしいものです。第2は、新しい裁判員法が施行されるこの5月という時期に、なぜ刑法学会が正面からこれを取り上げないのかという疑問です。有志の間からでも声をあげてほしいものです。
なお、私は、明15日から3泊4日の予定で、大津日赤病院で大腸のポリーブ切除の手術をしますので、その間、ブログを休みます。