人気ブログランキング | 話題のタグを見る

最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

施餓鬼法要

 今日は3月20日で、春分の日。びわ湖の周辺もたいぶ春めいてきました。
 例年の行事として、檀家寺の盛安寺(天台盛宗)で、施餓鬼の法要があり、比較的近いので、自転車で出かけました。「施餓鬼」とは、餓鬼に施すという意味で、食べられない人に食を施し、食のありがたさを自覚させるという仏教の教えをいうようです。
 少し早目に行って、境内の墓地にある先祖累代の墓にお参りした後、お寺の本堂で、3人の坊さんが唱えるお経を小一時間聞きました。いつも意味がわからないお経を聞くというのも退屈ですが、伝統的な儀式として定着しています。20名ほどの参加者のほとんどがお寺の近隣から集まった檀家の皆さん方で、年配の女性が多いというのもいつもと変りのない現象です。
 問題は、お経とお焼香が終わってからで、檀家の皆さんが「お供え」として持ってこられたものを、参加者の全員に分けるために、新聞紙を部屋一杯に広げて、そこに盛りわけし、これを袋につめて、各人が持ち帰るという習慣が定着していることです。中身は、全部食べ物で、袋菓子やジュースや果物など、色とりどりですが、これを貰うことがまさに「施餓鬼」の趣旨に合致しているということなのでしょう。私も、大きなビニールの袋一杯の「食べ物」を施され、重い荷物を自宅まで持ち帰りました。
 私としては、「施餓鬼」の意味を含めて、お坊さんの「説教」を聞き、お坊さんを中心に檀家の皆さんとの交流があればよいなあという感想を持ちました。
by nakayama_kenichi | 2009-03-20 17:54