共に生きる
2009年 02月 25日
テーマは「共に生きる」というもので、人類を世界的に捉えたとき、「共存」「共生」「環境」「平和」が問題となるが、今日は「共生」について語るといわれ、話は自然とご専門の「仏教」から始まりました。釈迦の教えから始まり、その弟子達が説いた教えの中でも重要なのは、①足ることを知る、②生きとし生きるものとして、自制する、③世の人々に対して貪り、怒り、害することをしない、④われがわれがという慢心を離れる、という点にあること、そして、「貪欲」「怒り」「愚痴」の3毒を消して行く努力が必要であることを諄々と説かれました。
人々との共生のためには、「寛容の心」「感謝の心」「報恩の心」が必要であるとし、人々が互いに支え合うためには、人に接するときには春風のようにやさしく、自分に対しては秋霜のようにきびしくしなければならないといわれました。
春風以接人 秋霜以持己
私自身も、「継続は力なり」という言葉とともに、久しぶりに「共に生きる」の生き方の根本に思いを致す機会に恵まれ、さわやかな気持ちになりました。そして、94歳とはとても思えない先生のパワーと抜群の記憶力に改めて驚嘆しました。