今年の大晦日
2008年 12月 31日
今年は、経済不況の嵐が吹き荒れましたが、政治も含めて、アメリカに追随せざるを得ない矛盾が一挙に吹き出たように思われます。そして、ここでもそのしわ寄せが、政財界の上層部ではなく、派遣労働者を含む社会的弱者に集中してあらわれているという冷たい現実があらわになりました。来年の展望も暗いのですが、せめて麻生政権の崩壊と、よりましな政界再編の動きが出てくることを期待したいものです。
法律の専門家としては、とくに来年5月に予定されている「裁判員制度」の帰趨に注目せざるを得ません。今からでも遅くない「制度の前提」の見直しを求めて、雑誌への寄稿の機会も予定されています。その際にはとくに、弁護権の保障と冤罪の防止という観点が欠けていることに警鐘を鳴らすべきだと考えています。
私個人としては、今年は、研究の面でも、実務の面でも、まあ何とか一定のレベルを維持できたと思いますが、健康の面では大腸がんの疑いを持ち越し、来年1月8日に精密検査をすることが決まりました。101歳の養母の頑張りにも励まされています。
このブログも、何とか1年続けてきましたが、これで今年も終わることにします。