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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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今年の大晦日

 2008年も大晦日を迎えました。常の日と変らないのに、何か特別な区切りの日であることを実感するのも、そして、年をとるほど1年が早く経つように感じるのも、毎年の大晦日に抱く実感です。しかし、今年は、びわ湖畔のマンションで始めて越年しますので、新しい経験を加えることになります。今日は朝方、少し雪が舞っていましたが、日中は比較的暖かい日和になり、琵琶湖の湖面も静かな冬のたたずまいを感じさせます。
 今年は、経済不況の嵐が吹き荒れましたが、政治も含めて、アメリカに追随せざるを得ない矛盾が一挙に吹き出たように思われます。そして、ここでもそのしわ寄せが、政財界の上層部ではなく、派遣労働者を含む社会的弱者に集中してあらわれているという冷たい現実があらわになりました。来年の展望も暗いのですが、せめて麻生政権の崩壊と、よりましな政界再編の動きが出てくることを期待したいものです。
 法律の専門家としては、とくに来年5月に予定されている「裁判員制度」の帰趨に注目せざるを得ません。今からでも遅くない「制度の前提」の見直しを求めて、雑誌への寄稿の機会も予定されています。その際にはとくに、弁護権の保障と冤罪の防止という観点が欠けていることに警鐘を鳴らすべきだと考えています。
 私個人としては、今年は、研究の面でも、実務の面でも、まあ何とか一定のレベルを維持できたと思いますが、健康の面では大腸がんの疑いを持ち越し、来年1月8日に精密検査をすることが決まりました。101歳の養母の頑張りにも励まされています。
 このブログも、何とか1年続けてきましたが、これで今年も終わることにします。
by nakayama_kenichi | 2008-12-31 17:34