101歳の底力
2008年 12月 27日
しかし、12月に入る頃から、水分以外にはのどを通らない状態が続いて、ふたたび状況が悪化し、今回は回復がむずかしいのではないかと心配していました。私も何回か様子を見に行きましたが、水分以外の固形物は液状にしてあっても、口から吐き出してしまうか、口を閉じて受け付けないという状態がかなり長く続いたのです。
このような状態が長く続けば、体が衰弱して危険な状態になることは明らかですから、悲観的な思いを秘めながら過ごしていたのですが、実は、また少しづつ挽回し、食べ物も少しづつ入るようになっているとのことで、まさに101歳の底力を思い知らされています。
その秘密は、食が入らずに点滴状態になっても、心肺機能(バイタルサイン)には変化がなく、基本的に維持されているという点にあるようです。視線は定まりませんが、しっかりと目を開けて、車椅子にも座ることができます。私には理解が困難ですが、施設のスタフは体の動きからおばあちゃんが何をしたいかを感じとることができるといいますから、これまた大変なお仕事だと頭の下がる思いがします。
今年を乗り切れるかどうか、ひそかに心配していましたが、この分だと無事に持ちこたえて、新年を迎えられるという希望が出てきました。命運を祈りつつ、年の暮れを待つ思いです。

