著書の改訂
2008年 11月 30日
刑法の体系書は大学の講義のためのテキストとして、比較的寿命の長いものですが、そのなかでも、『口述刑法総論・各論』(新版、2003年、2004年、成文堂)は、不思議に今でもかなりの需要が続いていますので、補訂版(2005年)に続いて、補訂2版(2006年、2007年)まで発行しました。これらの改訂は、刑法の一部改正や重要判例の追加などを目的としたものですが、毎年今頃になると、来年4月に向けて、さらに補正が必要かどうか、検討しておかねばなりません。その作業が毎年12月の課題となります。
そのほか、だいぶ古い『概説刑法 Ⅰ・Ⅱ』(1989年、1991年、成文堂)について、第2版を出した以降も、読者からさらに改訂の要望がありますので、これに答えるべく、その検討を来年の課題としました。体系書である『刑法総論・各論』(1982年、1984年、成文堂)についても、全面改訂の要望があるのですが、これにはもう対応しきれない状態です。
一方、今年は、『医療事故の刑事判例』(中山=泉編、初版1983年、第2版1993年、成文堂)についても、新版(中山=甲斐編)としての全面改訂を予定していますので、この原稿も12月中に脱稿しなければなりません。今年も、年々加齢して行く中で、結構忙しい年度末になりそうです。明日から、その12月です。

