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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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ヘンゼルとグレーテル

 前週末は、いつもの仕事から少し離れて、文化的な催しに連続して接する機会がありました。14日には、大阪の国立文楽劇場で人形浄瑠璃を鑑賞しましたが、これは石川弁護士のお世話で、年に4回、人形に命を吹き込む名人達の芸と技、そして生粋の人情話の魅力に引き込まれる機会を与えられているものです。イヤホーンの解説が丁寧で門外漢にも理解可能なようにできているのも助かります。ただ、大阪を発祥地とするこの伝統技が若い年代の観客層にまで広がっていくものかどうかという問題がありそうに思われます。
 翌15日の刑事訴訟法研究会(大阪)をはさんで、16日には、大津の市民会館で、大津管弦楽団の第114回の定期演奏会があり、これにも若い教え子達と一緒に出かけて、クラシック音楽を楽しむ機会がありました。市民会館の大ホールは満員で、盛況でした。
 その第1の曲目が、歌劇「ヘンゼルとグレーテル」で、序曲ほか10曲のテーマが抜粋して演奏されました。原作はグリム童話で、作曲者の妹が台本を書いたオペラだといわれています。私にとっては、はじめて見聞する珍しさがありました。
 交響楽団の音楽のリズムにのりながら、可愛いヘンゼルとグレーテルの若い姉妹が突然舞台の正面に現れ、楽器に負けないくらいの音声を発しながら歌と踊りを展開し始めました。お父さんに次いでお母さんも舞台に現れますが、森の中で眠るヘンゼルとグレーテルが魔女の呪文にかかって動けなくなる危機を脱して、家族全員で喜びの歌を歌い上げるというものです。
 第2曲の、ビゼー作曲の「アルルの女」の第2組曲の演奏の中では、とくに若い女性奏者の横笛が見事で、印象に残りました。
by nakayama_kenichi | 2008-11-18 09:56