最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

<   2008年 12月 ( 13 )   > この月の画像一覧

 文通で知り合った裁判官が、この11月に定年退官された旨の挨拶状が私のところへも送られてきました。印刷された3枚にわたるかなり長い文章で、挨拶とお礼のほか、これまでの38年間の裁判官としての生活を追憶し、現在の心境と将来の生活設計に至るまでを披露されています。
 この裁判官とは、私が選挙犯罪を研究していた折に、公職選挙法違反事件(文書頒布罪)について違憲無罪の判決を書かれた点を取り上げて好意的に論評したことが契機となって、はじめて手紙をもらって以来、文通が続いているという関係にあります。数多い裁判官の中でも、憲法に忠実な良心的裁判官の1人として、立派に定年までその任務を果されたことに、心から敬意を表したいと思います。ご苦労さまでした。
 裁判官には転勤がつきものといわれていますが、この裁判官も、初任地の沼津から始まって、大阪、大垣、徳山、福井を経て、名古屋、一宮と転勤を繰り返した後、最後は名古屋家裁で終わるという経過を辿っています。それぞれの任地の気風と特色が懐かしく追憶されていますが、少し多くの無罪判決を書いた裁判官の例にもれず、後年は家庭裁判所で家事と少年事件を担当されています。しかし、注目されるのは、この裁判官も死刑判決に関与されたことがあり、さすがに今でも心が痛む思いがすると述懐されている点です。
 今後は、田舎の田園生活を楽しみながら、しばらくは、弁護士の見習いをした後、1人で
事務員兼弁護士の生活をしたいといわれています。できれば不遇で恵まれない少年達の理解ある伴走者になってやりたいという願いにも敬服する次第です。
[PR]
by nakayama_kenichi | 2008-12-07 08:53

マンションの来訪客

 琵琶湖畔の高齢者用マンションに転居してから、もう半年が過ぎました。暑い夏の琵琶湖の風情は壮麗な花火大会に象徴されていましたが、秋から冬にかけての琵琶湖の風情も早朝に水平線から上る明るい太陽の光に映える静かな広い湖面にあらわれています。
 その間、1人住まいの新しいマンションには、かなり多くの来訪客があり、新居を通じて新たな交流を深める機会となりました。琵琶湖の眺望という環境要因とともに、普通の老人ホームでもなく、家族用のマンションでもない特色が、来訪客にとっても珍しく興味を惹くところとなっているようです。狭いけれども独立した個室のほかに、共用部分として、食堂と大浴場のほか、和室やホビールームなどもあり、さらに提携病院を通じて医療と介護も受けられるというメリットもあります。入居者の間でも自然と仲間ができ、助け合い運動も始まっています。
 ただし、交通の不便さや周囲の環境の未整備などの問題をかかえていますので、来訪客を接待する手段が乏しいという問題があります。そこで、現状では、お昼前に来てもらって、マンションの食堂で一緒に昼食をとり、歓談のあとは、歩いて10分くらいの湖畔にある柳が埼公園内の「びわ湖大津館」(旧琵琶湖ホテルを改修保存した建物)の内部を見学し、びわ湖を眺めながらお茶を飲むという趣向で接待するという方法が定着したようです。車でもあれば、近江神宮や比叡山麓などへも足を伸ばすことができますが、それができなのが残念です。
 最近では、11月30日に大阪の事務所の女性事務員3人、また12月2日には大學の後輩に当たる夫婦連れ5人の来訪があり、楽しいひと時を過ごしました。
c0067324_20494213.jpg

[PR]
by nakayama_kenichi | 2008-12-06 09:41

総理大臣の給料

 総理大臣の給料が、年俸4300万円を越える高額なものであると聞いても、それは1人のことであると特別視していましたが、天下り後の会計検査委員長の給与もそれに劣らないと聞かされれば、驚くほかありません。いわゆる「高級官僚」の給与も、推して知るべしというものです。
 これは、一般の公務員を含む庶民の感覚から大きくかけ離れた、高額で特権的な待遇が保障され、温存されていることを意味します。その上に、最近の金融危機や経済不況のしわよせが中小企業や派遣社員の低賃金やリストラに及んで、失業と生活苦を生み出しているという深刻な現状の中では、その「格差」はますます顕在化し拡大して行く傾向にあります。
 私も、国立大学にいましたので、身分は公務員でしたが、給与も年金も、むしろ私立大学よりは低く、つつましい生活を送ってきました。問題は、一般職の公務員ではなく、特権を与えられた特別職の「高級公務員」であり、国会議員もその中に含まれています。この人たちは、民間の大企業の経営者たちとともに、「富裕層」を形成し、互いに補強し癒着し合いながら、強固な支配層を形成しているといってよいでしょう。また、これらの支配層が東大や京大といった高学歴の出身者で固められ、その中からの出世組が先輩・後輩の関係でつながるという構造も、まだまだ続きそうです。
 この構造にメスを入れることは、きわめて困難だといわざるをえませんが、さし当り、「富裕税」を作るとか、給与の最高限を定めるとか、首相以下の金持ち層から寄付額を公表して「貧民救済基金」を作るとかの具体的な提案が出ることを期待したいものです。今回の「定額給付金」などは、国民の税金から出すもので、話になりません。
[PR]
by nakayama_kenichi | 2008-12-02 10:44