最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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狭心症の精密検査

 10月1日のハッセマー教授の講演会に出席するために、家から阪急の駅まで、少し急ぎ足で歩いている途中で、胸部に圧迫感があり、「おかしいな」と思いながらそのまま歩き続け、駅について落ち着きましたが、何か不安を感じていました。講演を聞いている間もあまり元気がないままに、帰途は急がずにゆっくり歩いて帰りました。
 10月3日は、大阪に出ましたが、このときの帰途に、また少し「しんどい」気分を感じました。
帰宅後も、いつものように机に向かう気分になれず、横になったりして休養しました。
 年による通常の疲れかとも思いましたが、この際、一度胸の検査をしてもらおうと思いたち、10月4日の午後、近所の診療所に行って、心電図をとってもらいましたら、念のため大きな病院で精密検査をした方がよいと言われ、紹介状をもらいました。これでは、もうやむを得ないと思い、10月5日に京都医療センター(旧国立京都病院)に朝から出かけることになりました。
 午前10時に診療の手続きをしたのですが、例によって待ち時間が長く、心電図や心臓エコーなどの検査の後、最終的な医師の診断が終わったのは、結局、午後1時半という有様でした。
 ところで検査の結果ですが、医師は特別の異常は発見できないといい、念のために早い歩行中の心電図までとった末に、平常の生活をしても差し支えないという判断を下したのです。これで、医学的には大丈夫という判断が出て、安心したのですが、帰りの道の途中でまた「しんどい」気分を感じながらようやく帰宅するという皮肉な結果に終わりました。理論と実際の「ずれ」なのかもしれません。しかし、これで、まだ当分は、月1回東京、週1回大阪というペースは何とか維持できるという見通しが得られたのが大収穫だったということになりそうです。
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by nakayama_kenichi | 2005-10-05 20:43

ハッセマー教授の講演

 10月1日(土)午後、同志社大学で、ドイツ・フランクフルト大學教授でドイツ連邦憲法裁判所副長官のヴィンフリート・ハッセマー博士の講演があった。テーマは「新しい形態の犯罪に直面する刑法」というもので、大変興味深いものであった。
 講演の内容は、いずれ日本語に翻訳されて公表されることであろうが、ここでは若干の感想を述べておきたい。
 教授によれば、ドイツでも、最近は新しい形態の犯罪の出現と増大に対処するための新しい犯罪の創設および刑罰の拡大と強化という顕著な現象がみられ、それらはこれまでの伝統的な刑事法の「法治国的原則」を脅かしつつある。そして、この方向を支えているのは、明らかに、犯罪の予防、被害者の保護、および統制の強化という観念であるという分析がなされている。
 問題は、教授がこれらの現状を認めながらも、それが「拷問の禁止」というテーゼまで相対化するというのであれば疑問であり、そこには「人間の尊厳」という憲法上の厳しい「限界」がなければならないとした上で、結論的にはドイツの「法文化」(Rechtskultur)が有効な基準たり得るであろうと主張されたのである。
 その「法文化」とは何か、という問題はなお残されているが、ドイツでは、連邦憲法裁判所の副長官が、法治国原則の相対化の「限界」づけという問題意識を明確に提示されているという点は、わが国の状況を考える際にも、真剣に参照すべきであろう。
 なお、私は、「法文化」の性質について質問したほかに、現在問題になっている「共謀罪」の立法化に関するいくつかの質問を「文書」で教授に手渡した。回答は後日にメールでということになったので、しばらくその返信を待ちたいと思う。返信がきたら、またその内容はこのブログにも紹介したいと考えている。
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by nakayama_kenichi | 2005-10-03 09:55