瀧川先生宅訪問
2008年 07月 29日
地下鉄の陵(みささぎ)駅で降りて、折からの雨の中を歩きましたが、「日の岡」という交差点の表示とともに、道に沿った小川の豊かな清流が、実に50年以上も昔に、2.、3度訪問したときのおぼろげな印象をよみがえらせるものでした。
この瀧川先生の遺邸は、昭和3年に建てられた80年も前の古いものですが、当時としては珍しい北欧的なたたずまいのユニークな洋風建築で、「京が残す先賢の住まい」のひとつとして、紹介されています(前久夫著、1989年、京都新聞社)。
私個人は、瀧川先生のゼミ生として、また大学院の指導教授としての学恩があるほか、次女の栄子さんのご主人の熊谷開作先生とも、かつて北陸大學法学部の創設時に短期間でしたが親密な交流をさせて頂いたという関係があります。その後、栄子さんとは毎年お会いして昔話しをし、私どもの瀧川ゼミ生の会にも出席していただきましたが、残念ながら亡くなられました。そこで、せめてお2人のお嬢さん方と交流したいと考えていたのですが、今回は、50年ぶりの瀧川邸訪問によって、その年来の念願がかなうことになったのです。
先生の大きな写真を拝見しつつ、あらためて昔の思い出がよみがえる思いでした。