正信偈和讃講義
2008年 07月 01日
「若狭の賢者」のことは、このブログや『定刻主義者の歩み』でも触れていますが、これまで書いたこと以上のことを話ししようとしますと、遺品である講義録の内容にも少しは触れる必要があり、これが大変な仕事であることが分かりました。
手元にあるのは、標題にもあげました「正信偈和讃講義」なのですが、その口述筆記録(50頁位のもの)を読まねばなりません。しかし、それは梵語を含む難解なもので、まずは基礎知識が必要になります。これまでに調べたことの一部を紹介しておきます。
「正信」(しょうしん)とは、真正な信仰をいう。
「偈」(げ)とは、梵語で「ガータ」といい、頌(じゅ)と訳す。経・論の中に、詩の形で仏徳を讃美し、教理を述べたものをいう。
「正信偈」(しょうしんげ)とは、「正信念仏偈」ということで、親鸞の「教行信証」の行巻にある7言120問の偈文(げもん)をいい、弥陀・釈尊・三国七祖の教えた念仏を正信すべきことを述べたものである。
「和讃」とは、国語で仏・菩薩・先徳などの徳行を讃美した歌をいう。平安から江戸にかけて行われ、七五調風に句を重ねたもので、親鸞は4句1章とした(三帖和讃)。
この講義録は、大正14年12月に口述されたもので、私の生れる前の古いものです。