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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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正信偈和讃講義

 もう7月になりましたが、7月13日(日)には、福井県の若狭町の主催で、平成20年度第1回歴史環境講座が開かれることになり、「乾長昭翁の生涯」というタイトルで、私に講演するよう依頼されました。
 「若狭の賢者」のことは、このブログや『定刻主義者の歩み』でも触れていますが、これまで書いたこと以上のことを話ししようとしますと、遺品である講義録の内容にも少しは触れる必要があり、これが大変な仕事であることが分かりました。
 手元にあるのは、標題にもあげました「正信偈和讃講義」なのですが、その口述筆記録(50頁位のもの)を読まねばなりません。しかし、それは梵語を含む難解なもので、まずは基礎知識が必要になります。これまでに調べたことの一部を紹介しておきます。
 「正信」(しょうしん)とは、真正な信仰をいう。
 「偈」(げ)とは、梵語で「ガータ」といい、頌(じゅ)と訳す。経・論の中に、詩の形で仏徳を讃美し、教理を述べたものをいう。
 「正信偈」(しょうしんげ)とは、「正信念仏偈」ということで、親鸞の「教行信証」の行巻にある7言120問の偈文(げもん)をいい、弥陀・釈尊・三国七祖の教えた念仏を正信すべきことを述べたものである。
 「和讃」とは、国語で仏・菩薩・先徳などの徳行を讃美した歌をいう。平安から江戸にかけて行われ、七五調風に句を重ねたもので、親鸞は4句1章とした(三帖和讃)。
 この講義録は、大正14年12月に口述されたもので、私の生れる前の古いものです。
 
by nakayama_kenichi | 2008-07-01 22:26