偶然の吉川先生宅訪問
2008年 06月 21日
今回のメインテーマは、心神喪失者等医療観察法の運用および立法改革提案の検討と、来年から施行が予定されている裁判員制度に対する弁護士会としての提言の検討というものでしたが、前者では、大阪のさわ病院の澤温院長による先進的な精神医療の体験談が、後者では、かつての良心的のお二人の裁判官(石松竹男、安倍晴彦両氏)による裁判員制度の評価に興味が惹かれました。
その間、幸い、19日の会議が午後4時開始ということでしたので、急に思い立って、午前中から、亡くなられた吉川経夫先生の奥様にお会いするため出かけました。新宿から小田急電車に乗って成城学園前で降り、はじめて吉川先生宅を訪問することができました。まだ、先生が居られて、「やあー」といって姿を見せられるような気持ちがする中で、奥様と面会して、直接に、ゆっくりと、静かに、戦後間もない京大時代の古い思い出話をしました。奥様ご自身も、京大の院生から阪大の助手になられた経験がおありですので、吉川先生とともに私の直接の先輩にあたられるのです。
話はつきないのですが、来年のできれば6月にでも、またお会いする機会があることを念じながら、お別れして、日弁連の会場に戻りました。